栄養療法
栄養療法について
体内に不足している栄養素を採血データから分析し、食事の改善やサプリメントの摂取にによって栄養バランスを整えていく治療法を栄養療法といいます。
分子整合栄養医学(Orthomolecular Medicine)とも言われるこの治療法は、ノーベル賞化学賞とノーベル平和賞を受賞した米国の科学者ライナス・ボーリング博士が提唱しました。
飽食時代ともいわれる現代社会では、栄養不足に注目が集まることはほとんどなくなりましたが、実際には脂質や糖質などの一部の栄養素に偏りが出ており、逆にビタミンや鉄、亜鉛といった栄養素は不足しているケースが増えています。
生活習慣病といわれるメタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧などが増えたり、自律神経失調症やうつ病、パニック障害など心療内科へ通院する人が増えた背景には、食生活の変化や栄養素の偏りが影響しているといわれています。
栄養療法では、一人ひとりの採血データをもとに、不足している栄養素の分析と食生活改善の提案や指導、さらにサプリメントや内服薬の処方などを行っています。
体質改善・症状改善を目的とした栄養療法
人間の身体はおよそ60兆個の細胞で構成されています。これらの細胞はすべて私たちが日々摂取している食べ物(栄養素)から構成されています。
病気や炎症、湿疹などの身体の不調には様々な原因がありますが、「至適な量」の栄養素を摂取することでこれらの症状を改善することもできます。
※「至適量」とは
細胞は分子、酵素、補酵素、ホルモンなどによって構成されています。これらは「細胞を構成する物質」と「細胞を動かすための物質」に分かれており、この濃度には個人差があります。このような細胞濃度の個人差を考慮した上で、一人ひとりにとって最も良いバランスで細胞が機能する栄養素の量を「至適量」といいます。
つまり栄養療法とは、単純に採血データをもとに不足している栄養素を補うだけではなく、不調や気になる症状を改善することができるだけの「至適量」の栄養素を摂取することで体質改善や症状改善を促していく治療です。
栄養療法の流れ
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- STEP1 各種検査の実施
- 血液検査の他、一人ひとりの症状にあわせて必要な検査を行い、不足している栄養素や身体の状態を調べます。現代人の多くにおいてビタミン、鉄、亜鉛といった必須栄養素が不足している他、グルテンやカゼインなどによって腸に炎症を起こしていたり、重金属の蓄積、フードアレルギー、カンジダの影響などが症状に関係していることも多いです。
そこで当院では血液検査の他に以下のような検査も行っています。これらの検査結果から食生活改善の提案、サプリメントの処方などを行います。
- 【検査一例】
- ・栄養解析検査・フードアレルギー検査・尿有機酸検査・重金属検査(毛髪・尿)・有機酸検査・尿環境毒素検査・ホルモン検査・消化機能検査・腸内フローラ検査
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- STEP2 サプリメントの処方
- コンビニエンスストアや100円ショップでも購入できるほど手軽に摂取することができるサプリメントですが、同じ名前や成分のサプリメントでも製造方法によって内容は大きく異なります。例えばビタミンCのサプリメントと言っても、メーカーによっては成分の半分以上が賦形剤(サプリメントを固める製剤)だったり、大切なビタミンCが0.1㎎ほどしか配合されてないものもあります。
栄養療法では病気や不調を改善する目的でサプリメントを使用するため、薬理効果が期待できる量を配合したものではないと意味がありません。そのため、医療機関専売品として製造されているサプリメントのみを使用しています。
- 【サプリメント一例】
- プロテイン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンA、DHA、EPA、Fe、亜鉛5、マグネシウム、セレン、Rリポ酸
※上記はあくまで一例です。
実際には医師の診察と検査結果、さらに目的やご予算等にあわせて最適な内容で処方を行います。 -
- STEP3 フィードバック
- 処方されたサプリメントの処方を1か月程度継続して実施していただきます。その後、改めて検査を行い、各種数値の変化を確認します。その後の治療については検査結果や医師との診察結果をもとにお選びいただくことができます。
こんな方におすすめ
- ・病院に行っても不調の原因がわからない
- ・なんとなく気分が優れない状態が続いている
- ・アトピー、皮膚炎、ニキビなどが治らない
- ・ヘルペス、水虫ができやすい
- ・食事の好き嫌いが激しい
- ・ファーストフードやレトルト食品をよく食べる
- ・甘いものや炭水化物をよく食べる
- ・肌質改善、体質改善に興味がある
- ・薬に頼らない治療を行いたい
治療法について
栄養療法では血液検査や各種検査データに基づき、生活習慣や食生活改善の提案、サプリメントの処方を行います。
サプリメント処方後は定期的に来院いただき、血液検査によって症状を確認します。
料金
オリジナルプロテイン抹茶・ココア |
8,424円 |
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メディカルベーシック | 7,344円 |
メディカルプレミアム | 15,660円 |
メディカルクレンズ | 14,040円 |
メディカルダイエット | 10,584円 |
メディカルグロース | 8,856円 |
※この他、各種取り揃えておりますので詳細はお問合せください。
留意点
施術時間 | 血液検査は5分程度 |
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回数の目安 | サプリメント処方は3か月程度から |
注意事項 | ・治療中は処方されたサプリメントを指示通りに服用ください。 ・別の投薬治療を行っている際には事前にお伝えください。 ・ごくまれですが、サプリメントが体質に合わないことがあります。 |
治療を受けることができない方 | 特になし |
想定されるリスク・副作用 | 特になし |
- 自由診療に関しては本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。
- 治療に使用する医薬品・機器は当院医師の判断の元で個人輸入にて手続きを行っております。
- 未承認医療機器については「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご参照ください。