健康診断の嘘!病人はこうして作られる
今回はタイトルにもある通り、
もしかしたら病院を敵に回してしまうかもしれない内容です。
コラムに掲載するか迷ったのですが、
どうしてもこれだけは伝えたいと思ったので今ここに記載しています。
ですのでこのコラムをみた人は、
消される前にお友達や家族など大事な人にシェアしてあげてください。
「あなたはなぜ健康診断を受けるのですか??」
この質問に対して、
「元気で長生きするため」
「健康維持のため」
そう思ったあなたは要注意です。
健康診断が、かえって寿命を縮めているかもしれません。
今回は健康でいるための「本当の秘訣」を、予防医療の観点からお教えします。
———————————————————————–
7.8%
これは過去最低の数値らしいです。
この数字、一体何を表しているのか。
「人間ドックで『異常がなかった人』の割合です。
日本人間ドック学会がこの数値を発表しています。
つまり、検査を受けた人の92・2%は、身体に何らかの異常を抱えているということ。
そんなに日本人は不健康なんでしょうか?
実際、健診や人間ドックを受けて「要注意」「要再検査」と書かれた診断書を見て
青ざめた経験がある人も多いと思います。
医療技術が進歩し、「早期発見、早期治療」が叫ばれるいま、
日本人はどんどん健康になっているはずが、現実はそうではありません。
「病人」がどんどん増加しているんです。
そこには、現代の健康の落とし穴が数々潜んでいます。
まずそもそも人間ドックは完璧では有りません。
人間ドックで異常がなくても
「疲れ、だるさ、痛み」などの何らかの症状がある人は沢山います。
そのような人の中にこのまま放置していたら
病気になってしまうような予備軍の方も多く含まれているのです。
健康診断や人間ドックはあくまでも病気の早期発見しかできません。
「早期発見できるならいいじゃん」と思う方も多いでしょう。
もちろん病気が重症化する前に早期発見することはとても大事ですし、
実際に早期発見したことによって救われた命もあると思います。
しかし本当に早期発見、早期治療が一番大事なのでしょうか?
わたしの答えはNoです。
わたしは予防医療に携わる医師として
「そもそも病気を発症しない強い身体を作ること」が最高の治療だと思っています。
そして実際に世界の医療は今、「治療」ではなく「予防」に目を向けています。
先進国の中で、がんでの死者数が増え続けているのは日本だけです。
他の先進国ではがんでの死亡者数は減少傾向にあります。
医療先進国では食事の質を変えることを推奨したり、
食品に使用する添加物を厳しく制限したりと予防医療的な考え方が進んでいます。
しかし、日本はいまだに添加物大国と言われるほどです。
いまは世界的に間違いなく「予防医療」の時代に入っていますが、
人間ドックの結果で予防医療を行うにはデータが少なすぎます。
栄養バランスはどうなのか?
ホルモンバランスはどうなのか?
消化酵素はきちんとでているのか?
腸内環境は良いのか?
自律神経のバランスはどうなのか?
このようなことは人間ドックではわかりません。
なぜなら人間ドックは「病気を早期発見するためのツール」だからです。
あくまで「早期発見・早期治療」を目的としたものであって
予防的観点では見られてはいないんです。
肝臓の数値一つにしても、
人間ドックでは肝臓がダメージを受けているかどうかしか解りません。
「もちろんダメージが受けている」という事実を知ることも大事なのですが、
それよりも健康的な体になるためには
「自分の習慣のなにが肝臓にダメージを与えているか?」ということです。
その習慣がわからなければ予防の仕様がありません。
鉄分不足という人が10人いれば出る症状は10人それぞれです。
ある人は頭痛がでたりある人は胸の痛みだったり、
足の痛みだったり、不安やイライラしたり。
そこで患者さんは不調がある専門科を受診するでしょう。
頭が痛ければ脳外科、心臓が痛ければ循環器、足が痛ければ整形外科、
不安イライラなら精神科といったように。
しかし、残念ながらそれらの科を受診しても本当の原因は解りません。
これ、は医者が悪いわけではありません。
ご存知の通り医者は人の体を触るまでに散々勉強するので
病気を発見したり治療するプロフェッショナルです。
ただどうやったら病気にならないか。
どうすれば高いパフォーマンスを維持できるのか。
という生活の質を向上する術については一切勉強しないのではっきり言って素人です。
一般人で勉強している人の方がよっぽど詳しい位です。
私も元々腎臓の専門医として働いていたのでよくわかります。
何度も言うように医者はあくまで治療と発見のスペシャリストなのです。
医学部に入ると西洋医学を中心としたことしか学びません。
西洋医学はすでに病気を発症している人を治療するための学問なので
病気がないと成り立ちません。
薬も西洋医学をベースとして開発されているので
当然ながら病気の人にしか使いません。
病気予備軍やこれから病気になる確率が高い人には効果もないし使えません。
薬のことやそのあたりの話は時間的にも内容的にもここでは詳しく話せませんが、
1つだけはっきりいうことができます。
人間の身体は良くできています。
人間の自然治癒力は凄いです。
しかし知らず知らずの間に現代を生きている皆さんは
その自然治癒力を自ら下げてしまっているんです。
食事一つとっても、皆さんが興味有るのは
何を食べれば健康によいか?何を飲めば美容によいか?ということ。
そういったものを熱心に買ったり売ったりする人もいるでしょうが、
残念ながら「全員の身体にとっていい食事」というのは存在しません。
ひと昔前までは牛乳は体にいいとされていましたが、
最近では日本人の体には合わないという説が通説です。
ですが、中には牛乳が体に合う人もいるでしょう。
つまり人によってその食品が合う人合わない人が存在するのです。
昔はなかった食品や成分が増えている中
「自分がなにを食べれば良いか」ではなく「なにを食べないか」を
意識することがはるかに重要です。
そのためには自分の身体に相性がいいものはなんなのか?
あまり摂取しないほうがいい食材はなんなのか?
いま健康のためにやっている習慣は本当に意味があるのか?
そういったことを知る必要があります。
多くの病院ではそれらは解りません。
理由は先程お話した通りです。
健康診断や人間ドックはいわゆるザルです。
健康診断は目が粗いザルで人間ドックは健康診断よりも
目が細かいザルというイメージです。
ザルの中に残ったものが病気だとすれば
糖尿病や癌などはザルですくえるかもしれませんが、
ビタミン・ミネラルのバランスやホルモンバランス、エネルギー産生有無や
腸内細菌バランスなどはザルではすくえません。
そしてこのザルではすくえないものこそが本当に健康や美容に大事なものなのです。
これらを見つけるにはろ紙を使うしかありません。
自分の身体をあらゆる角度から見つめるしかないのです。
そのろ紙が予防医療だと思って頂くとわかりやすいかと思います。
予防医療には入院も手術も必要ありません。
ただ自分の身体をよく理解して身体にとって本当にいいものを選ぶだけです。
色々と怖いことを言ってしまって不安になられた方がいるかもしれませんが、
安心してください。
まずは流行や噂には流されず自分の身体をきちんと理解することができれば
年をとっても高いパフォーマンスを発揮したり、
病気になりにくい身体を作ったりいつまでも若々しく輝くことは可能です。
これは私のクリニックに訪れている
多くの方がそうなったのを見て確信しています。
まずは自分の身体を知るための行動をしてみてください。
このコラムが、あなたが健康的な生活をおくるためのきっかけになれば幸いです。
その他、体調や症状などで気になる点がある際には、
お気軽にオンライン診療などでご相談下さい。
>オンライン診療予約はこちら