5-ALA点滴の驚くべき効果
5-ALAとは
5-ALAとは5-アミノレブリン酸のことを指します。5-ALAは、地球上のあらゆる生命、植物や動物などが普遍的に作り出している「アミノ酸」の一種です。
その起源は非常に古く、36億年前に存在した現在地球上に存在する生命の共通祖先まで辿ることができると考えられています。
人体における5-ALAの役割は、「ヘム」という物質のもととなることです。
「ヘム」は血液中に存在する物質で、体全体に酸素を運搬するヘモグロビンを作り出す他、食物と酸素からエネルギーを取り出すという、我々の生命活動の根本を担う「呼吸鎖複合体」の中心的物質でもあります。
〇ヘムが含まれる主な成分
・酸素を全身に行き渡らせる血中の赤い色素(ヘモグロビン)
・肝臓で毒素を分解する解毒酵素のp450
・抗酸化酵素のカタラーゼ
・ミトコンドリア内でエネルギー(ATP)の産生に関与するヘムタンパク質のシトクロム
様々な生命活動の鍵となるヘムは8個の5-ALAが合わさって出来ているため、ヘムを構成する物質である5-ALAがなければ私たちはエネルギーを作ることが出来ず、活動的な生活すらできないということになります。
※ちなみに、植物の光合成の中心を担う葉緑素クロロフィルは8個の5-ALAが合わさって出来ており(中心にMgを含む)で、人体におけるヘムと瓜二つの構造をしています。5-ALAは人体に限らず、植物においても活動にかかせない物質になっています。
5-ALAは、「生命の源」ともいえるミトコンドリアを活性化する
私たちの身体はミトコンドリアによって作られたエネルギー(ATP)で動いています。そのためミトコンドリアが活発に活動してくれないと、エネルギーがうまく生産されなくなり、疲れやすくなったり病気がちになるといった症状が起きやすくなります。
5-ALAはミトコンドリアと密接に関係しているため、エネルギーに満ち溢れた健康で元気な生活を送るためには、ミトコンドリアを活性化させる5-ALAの摂取が大変重要なポイントになってきます。
本来であれば、ミトコンドリアは一日あたり1~4g程度作られますが(成人の場合)、ミトコンドリアの潤滑油である5-ALAは17歳をピークにどんどんと減少していき、50歳になるとピーク時の1/5程度にまで下がってしまいます。それに伴ってミトコンドリアの産生能力も比例するよう減少してしまうため、ミトコンドリアを活性化させる5-ALAを積極的に取り込む必要があるのです。
5-ALAの働き・効果について
【5-ALAの作用】
・ミトコンドリアの活性化・増殖
・がん細胞の検出と治療
・抗酸化、免疫調整
【5-ALAの効果】
・疲労回復(広島大学)
・睡眠の質の改善(ハワイ大学)
・美肌効果(肌の水分や油分を保つ効果)
・運動能力の改善(信州大学)
・ダイエット効果
・認知症予防・記憶力改善
・糖尿病予防・耐糖能の改善(広島大学、ハワイ大学)
・育毛効果(AGA,FAGA)
・更年期症状(男性・女性)
・新型コロナウイルス感染抑制効果(長崎大学)
・コロナ後遺症
5-ALAは化学合成が難しい成分
5-ALAは1950年代に米国の故デイビッド・シェミン博士(コロンビア大学)によって発見されて以降、20世紀を通じて多くの学者によって基礎生物学の研究が進められてきました。
一方で、5-ALAを化学合成する方法は非常に煩雑であり、その価格は同じ重さのプラチナを上回るほどでした。
実は醤油、酢、日本酒、赤ワインなどの発酵食品など多くの食品の中にも含まれているのですが、その量はごく微量です。日本人は1日に0.05-2mgほどの5-ALAを摂り続けてきたと言われていますが、発酵食品などを食べる機会が減った現代社会では、5-ALの摂取量はこの量よりも少なくなっているでしょう。
20世紀後半になってからは、医学面での応用可能性が広く知られるようになり、製造技術改革が進み、安全で高効率な合成法の研究が盛んに行われるようになりました。
昨今は5-ALAのサプリメントも見かけるようになりましたが、血中にダイレクトに有効成分を取り入れることができる点滴療法は、即効性に優れている他、効果面においても非常に有効です。
私自身も定期的に5-ALA点滴を投与していますが、疲労回復、睡眠の質向上、視野拡大などにおいて即時的な効果を実感しています。
現在当院では、5-ALA点滴のモニター様を募集しております。詳しくはお気軽にお問合せ下さい。