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コラム

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やっている人が急増!なぜホルモン療法が注目されているのか?

今回は、「今、ホルモン療法が世界的に注目されている理由」
というテーマでお話していきます。

あなたは「ホルモン補充」という言葉を聞いたことありますか?

聞いたことなくてもなんとなく、言葉から想像できると思いますが、
ホルモン補充とは読んで字の如く、足りないホルモンを補うために
ホルモンを体内に入れることです。

日本ではまだまだ取り組んでいるクリニックが少ないのが現状ですが、
実はこのホルモン補充が人々の生活をとても豊かにする可能性があります。

今日はそのことについて詳しく解説していきます。

ホルモン補充をした方がいい人

まずホルモン補充をした方がいい人ですが、
大きく分けると以下のタイプの方に特におすすめです。

1.30代以上の女性
2.最近パワーが衰えてきたと感じる男女

まず「30代以上の女性について」ですが、女性の場合、30代頃から
女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌量が徐々に減っていきます。

プロゲステロン(黄体ホルモン)→エストロゲン(卵胞ホルモン)の順に
下がってくることが多いです。

なので「肌や髪の潤いがなくなってきた」などの
プロゲステロンが減ってきたことによる症状から出てきます。

そして閉経(一般的に50歳前後)を境に急激に減少します。
この変化に身体や心が十分に対応できないことがよくあります。

肩こり、疲れ、冷え、火照り、多汗、頭痛などの症状が現れ、
身体と心に不調をきたします。

ひどいものになると日常生活に支障をきたすようになり、
更年期障害と診断されることもあります。

これらのもっとも大きな原因となっているのは、
急激な女性ホルモンの減少です。

そういったときに、必要最低限のホルモンを外から補充し
さまざまな症状を防ぎ、中高年の生活の質を維持するのが
「ホルモン補充治療」の大きな目的です。

実際に、私のクリニックで女性ホルモンを補充された方は口を揃えて

「謎の不調がなくなった」
「若い頃のような体の感覚を取り戻した」

と、嬉しそうに話されます。

日本は、ピルの使用率にも見られる通り、
特に女性の生理に関する症状を人為的に抑えることに抵抗があるようですが、
欧米では約半数の女性が、ホルモン補充治療を受けています。

(ピルは血栓症や血圧上昇のリスクがあり、専門家の元での使用をオススメします)

もちろん、欧米が何から何まで正しいというわけではありませんが、
ホルモン補充治療により中高年の心身の健康の安定を保つことは
現代の長寿社会において、少なくとも選択肢の1つとしてあるべきだと
私は考えております。

次に「最近パワーが衰えたと感じる男女」におすすめな理由ですが、
このようなケースでは、男女や年齢に関係なく、体に必要な栄養素や
ホルモンが何かしら欠如している場合が多いです。

特にビタミン・ミネラルや、
先ほども出てきた女性ホルモンや 男性ホルモンです。

自分の体にどんなホルモンが足りないかは調べないとわからないのですが、
その不足した分の栄養素やホルモンを補充することで、
体が本来の力を発揮できるようになります。

特に会社を経営されている方や、
まだまだ現役でバリバリ活躍されたい!という方には
体を検査して、足りていないホルモンを補充することをオススメします。

なぜなら、パフォーマンスアップ効果も期待できるからです。

実は、食生活や運動を気をつけるよりも
ホルモンを補充する方が手っ取り早く効果を感じることもあります。

もしあなたがどちらかに当てはまっている場合は、
少し調べてみてはいかがでしょうか?

ホルモン療法の効能効果

続いてホルモン療法における効能と効果についてお話しています。

ホルモンによってどういう働きをするか変わるので一概には言えませんが
ホルモンを補充することで期待できる効能効果を記載します。

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成長ホルモン :骨、筋肉等の成長促進
甲状腺刺激ホルモン:チロキシンの分泌促進
副腎皮質刺激ホルモン:グルココルチコイド等の分泌促進
黄体形成ホルモン :黄体形成、排卵誘起
色素胞刺激ホルモン:メラニン色素穎粒の分散及び促進
子宮収縮ホルモン :子宮筋の収縮、乳汁放出の促進
チロキシン :物質代謝の促進
パラトルモン :骨中Caの溶出促進、Ca排出抑制
アドレナリン :交感神経の刺激、グリコーゲンの糖化
グルココルチコイド:肝臓での糖新生促進
ミネラルコルチコイド:腎臓でのNa再吸収及びK排出促進
テストステロン :雄の二次性徴発現、蛋白質同化促進
エストラジオール :雌の二次性徴発現
プロゲステロン :卵の着床、妊娠維持
インシュリン :糖消費の促進
グルカゴン :グリコーゲンの糖化
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ここに示したのはごく一部ですが、
ヒトのホルモンは100種類以上あり、
体のあらゆるところで働き、様々な効果を発揮します。

このようにホルモンを変えるだけで効能効果が変わってきます。

ただし先ほども伝えた通り、まずは「身体の検査をする」ことが大事です。

しかし、残念ながら健康診断ではこういったことは分かりませんので、
ホルモン補充治療を行っているクリ ニックに相談することをおすすめします。

おすすめのホルモン

さて、最後におすすめのホルモンですが、
前提として「まずは自分の体を知り、足りないホルモンを補充する」ことが第一です。

その上で、どんなホルモンを補充するかを決めないといけません。

そのことは覚えておいてください。

とはいえ、多くの人が欠乏しがちなホルモンというのもがあるのも事実なので、
大事だけど欠乏しがちなホルモンということで私がおすすめするホルモンをお話します。

私がおすすめホルモンは3つです

■おすすめホルモン1:女性ホルモン

主な女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。

<効能効果+こんな方へ>
エストロゲンは卵胞から分泌されるホルモンで、
子宮に作用して子宮内膜を厚くする働きがあり、妊娠準備を促すホルモンです。

いわゆる女性らしい体を作り、乳房を発達させ、ツヤツヤの肌をつくる働きが
ありますが、過剰になると乳がんのリスクが上昇します。

プロゲステロンは、子宮内膜や子宮筋の働きを調整したり、
乳腺の発達や体温上昇などを補うホルモンです。
基礎体温の上昇、骨粗しょう症を予防する効果があります。

また、エストロゲンと一緒に働いて、心臓疾患を予防したり、
エストロゲンの行き過ぎた作用を抑え、ブレーキとしても機能し
がんのリスクを減らしたりする効果もあります。

私のクリニックでは、体にとって自然な
天然ホルモンやナチュラルホルモンを使うようにしています。

副作用が起こりにくく安全性が高い上に、
補充することで若い頃と同じような代謝が期待できます。

■おすすめホルモン2:男性ホルモン

男性ホルモンの主役はテストステロンです。

テストステロンは副腎や男性の精巣などから分泌されるホルモンで、
特に男性の活力の基となるホルモンです。

<効能効果+こんな方へ>
筋肉量や筋力の維持・向上、脂肪量減少、ダイエットなどの効果だけでなく、
気力・やる気アップ、認知機能改善効果もあります。

逆に減少するといわゆる「男性更年期」となり、
30代後半からの男性のうつ病に繋がったりします。

また、性機能を維持する働きもあることから、EDの治療にも役立ちます。

男性は通常20代をピークに徐々にテ ストステロンは減少し
40前後で男性更年期障害が起こります。

テストステロンは男性に仕事や性欲などのバイタリティを高め、
気分を改善し、自信を与えます。

また、心臓病、前立腺疾患、肥満、アルツハイマー病を予防する作用もあります。

テストステロンは男性だけのホルモンと考えられがちですが、
女性にとっても、肌を美しく保ち、性欲やバイタリティを保つ上で
とても重要なホルモンなので、きちんと測定した上で、
少量のテストステロンをスパイスとして使うことがあります。

テストステロンも女性ホルモンと同様に
天然ホルモンやナチュラルホルモンを使用するようにしています。

■おすすめホルモン3:甲状腺モルモン

甲状腺で作られる甲状腺ホルモンは、代謝を司る、とても重要なホルモンです。

<効能効果+こんな方へ>
甲状腺から年にわずか小さじ1杯程しか分泌されないホルモンですが、
全身に影響を与えます。

細胞の分化、成長、エネルギー、代謝すべてに関わり、
体温調節や細胞機能に大きく影響します。

脂肪を燃焼し、コレステロールを下げて心臓病を予防したり、
大脳疾患も防ぎます。

欠乏すると疲れやすく、
言動が鈍り、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。

脳の代謝にも影響を与えるので、甲状腺機能低下によって
うつ病と同じような症状が起こることもあります。

さらに甲状腺ホルモンを摂取すると、
疲労回復、記憶力・認知の改善、狭心症、脳梗塞の予防、
冷え・むくみの改善、爪割れ、肌の乾燥、薄毛の改善、
線維筋痛症・慢性疲労症候群の改善など様々な効果が期待できます。

色々な人を診ていると、
この甲状腺ホルモンが低下している人が大変多いことに気付きました。

代謝が落ちていて痩せにくい人に甲状腺ホルモンを適量補充すると、
代謝が上がり、気持ちよく痩せていくケースなんかもよく見てきました。

まだまだ日本ではホルモン治療やホルモン補充は広まっていませんが、
冒頭でもお話した通り、ホルモン補充はすでに欧米などの先進国では
多くの人が受けています。

いずれこの波は日本にも押し寄せてくるとは思いますが、
いつになるかは分かりません。

あなたの周りにいる歳をとってもバリバリ元気なあの人は
もしかしたらホルモン補充をしているかもしれませんね。

ご自身のホルモンの状況を知りたい方や、
体調や症状などで気になる点がある際には、お気軽にご相談下さい。
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