予防医療の観点から新型コロナウイルス対策を考える
本日は急遽、新型コロナウイルスについて現状と予防法についてまとめました。
※これからお話する内容は、国際オーソモレキュラー学会という
世界22カ国のメンバーで構成される機関より公式に出された内容を含みます。
物凄い勢いで広がっている新型コロナウイルスですが、
テレビやインターネットで様々な情報が出回っております。
そこで本日は予防医療的観点から、
今すぐ皆さんでできる最大の予防法をお伝えします。
まず、ウイルスと戦うには相手をしることが重要です。
◆新型コロナウイルスの特徴
1.どんなウィルスか?
新型コロナウイルスは、コロナウイルスの特殊変異したものです。
もともとコロナウイルスは哺乳類や鳥類に病気を引き起こすウイルスで、
ヒトでは、咳や微熱などの呼吸器症状が中心で風邪の原因となるウイルスです。
風邪の約20%がコロナウイルスが原因と言われております。
2003年にSARSコロナウイルス、
2012年にMERSコロナウイルスが出現し世界を震撼させました。
今回2019年に新型コロナウイルスが中国で発見され
SARS-CoV-2〈サーズ・シーオーブイーツー〉と名付けられました。
2.感染源
何かしらの動物に由来すると考えられております。
その後、人から人へ感染することがわかり、
またたく間に中国全土から世界へと広がりました。
感染経路は主に飛沫感染で、
現時点では空気感染の可能性はきわめて低いと考えられています。
「飛沫感染」は咳やくしゃみなどをした時に飛ぶ
「しぶき」によって感染が広がります。
飛沫感染を防ぐ方法の一つとして、マスクの着用が挙げられます。
一方、空気感染の予防法は、マスクだけでは不十分です。
室内を減圧したり、高機能のフィルターを用いて空気を洗浄するなど、
より高度な対応が必要となります。
マスクは自分を守るためというより他人にうつさないための役割が大きいです。
したがってコロナウイルス予防では咳やくしゃみなどの症状がある人は
マスクをつけた方が良いですが、症状のない人は着ける必要はありません。
3.症状
37.5度以上の発熱や咳が中心です。
強いだるさが出るのも特徴と言われております。
しかし、咳のみやだるさのみ、人によっては
無症状の人もいるので風邪と区別がつきにくいケースも多いです。
重症化すると肺炎を合併することが多いのも特徴的です。
肺炎になると息苦しさやゼーゼーしたりします。
肺炎になると入院が必要で悪化すると人工呼吸器に繋がれたり、
命を落とす危険性もあります。
4.致死率
2%で80歳以上が死亡率15%と高く、50歳未満は0.3%程度となっております。
重症化しやすい人は高齢者と糖尿病、
心不全、腎臓病や、抗がん剤、免疫抑制剤などを投与されている方々です。
また、妊婦さんにおいても同様にかからないような対応が必要になります。
◆コロナなどのウイルス対策について
ポイントは、免疫力アップです。
うがい、手洗いは基本です。
免疫力を上げるには良質な睡眠、適度な運動、十分な栄養が必要です。
その中でも栄養は特に重要な要素ですのでしっかり摂取するようにしてください。
1.予防法1:ビタミンC
ビタミンCは皆さん知っている通り、免疫力を上げる王様です。相撲なら横綱です。
風邪にはビタミンCと言われておりますが、
まさにそのとおりで、大量のビタミンCをとることで風邪や癌を予防できます。
1日3000㎎以上のビタミンCを取ると良いです。
ビタミンC3000mgはレモンに換算すると150個分。
効率よくビタミンCをとるにはサプリメントがよいです。
ビタミンCは蓄積できず、尿から排泄されるので1日何回かに分けて
こまめにとった方がよいです。
これ以上とっても構いませんが
人によってはお腹がゆるくなることがありますので、そうなったら限界量です。
なお武漢の病院では、新型コロナウイルスに対する
高濃度ビタミンC点滴の臨床試験が今行われております。
治療としても効果が期待できます。
2.予防法2:ビタミンD
ビタミンDには「免疫機能を調節する」働きがあります。
体内に侵入したウイルスに対し、過剰な免疫反応を抑え、
必要な免疫機能を促します。
がんや高血圧など、生活習慣病を予防する効果も期待されています。
ビタミンDは活性型のD3を1日2000単位とると良いです。
ビタミンDは魚、卵、きのこ類などに豊富に入っています。
塩ジャケ200g、しらす干し100gがそれに当たります。
慈恵医大の研究で、児童を167人ずつの2つのグループに分け、
1つのグループにはビタミンD1200単位を投与しもう1つのグループには
プラセボ(偽薬)を与えました。
インフルエンザ流行期である12月~3月の4ヶ月間でインフルエンザにかかったのは、
ビタミンDを与えたグループで18人、与えなかったグループで31人とビタミンDを
与えることによって児童のインフルエンザ罹患率を低下させることができたという内容です。
*Am J Clin Nutr. 2010 May;91(5):1255
こう言ったビタミンに関する研究は数多くされており、
ビタミンが体の免疫機能をあげるということは明らかになっています。
3.予防法3:亜鉛
亜鉛は全身の細胞内に存在し、
免疫システムが侵入してきた細菌やウイルスを防御するのに役立ちます。
亜鉛は1日20㎎とることをおすすめします。牡蠣なら2個にあたります。
フランスのクリニックで感冒で来院した患者に
ビタミンC1gと亜鉛10mgとプラセボを5日間投与しました。
この結果では亜鉛を追加したグループで症状の明らかな改善を認めました。
*J Intern Med Res 2012: 40, 28-42
これらを摂取することで、新型コロナウイルスの予防になります。
さらにセレン100μgやマグネシウム400㎎を加えると
よりウイルスに対する抵抗性が増します。
セレンはマグロ切り身5切、マグネシウムは納豆8個です。
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いかがでしたか?
自分の免疫力を高めることはコロナウイルスをはじめとする
様々な感染やウイルスから身を守ることができ、予防医療につながります。
以下はまとめです。
1.ビタミンC3000㎎/日
2.ビタミンD2000単位/日
3.亜鉛20㎎/日
4.セレン100μg/日
5.マグネシウム400㎎/日
これら全部はできないという人はビタミンCただけでも取るようにしてください。