幹細胞培養上清点鼻療法の臨床研究
当院では新型コロナウイルス罹患後の後遺症治療として、幹細胞培養上清液による点鼻治療を行っています。今回は、その臨床研究結果を共有したいと思います。
新型コロナウイルス罹患後の後遺症として多くの方が悩まれているのが、身体や精神面での不調です。
そこで今回の臨床では、点鼻投与前後における「身体症状」「精神的症状」「日常生活(家事や仕事)」における変化を調査すべく、それぞれ10段階で評価した際に、最も辛い状態を「10」、辛くない状態を「0」として投与前後の変化を比較しました。
※実施期間 2023年1月~4月
※対象 10名(30~66歳の男性4人・女性6人)
※投与方法 2週間連続、1日2回(朝晩)左右の鼻に1プッシュずつ実施
結果は上のグラフの通りです。
【身体症状】
投与前後で6.3→3.1(平均改善点数3.2点)P<0.05
【精神的症状】
投与前後で6.6→3.7(平均改善点数2.9点)P<0.05
【日常生活(家事や仕事)への影響】
投与前後で7.3→4.1(平均改善点数3.2点)P<0.05
このように、たった2週間で驚くべき効果を得ました。
新型コロナウイルスの後遺症については、どうにか改善したいという想いで漢方薬や内科などで処方される内服薬による対症療法を行っている方が多いようですが、実際にはこれらの治療法では改善しない人が多く、私が診察した方の中には、1年以上に渡って新型コロナウイルスの後遺症で悩まされている方もおりました。
今回の臨床で実施した幹細胞培養上清液の点鼻治療は、コロナウイルスの後遺症だけでなく、ワクチン後遺症にも効果が期待できます。今後はさらに症例数を増やしていき、一人でも多くの方のQOL改善に貢献できるような治療法となるよう引き続き臨床・研究を行っていきたいと思います。
今回行った幹細胞培養上清液の点鼻治療について詳細はこちらになります。コロナ後遺症やワクチン後遺症に悩まれている方はご覧ください。
>幹細胞培養上清液によるコロナ後遺症治療について