年齢を重ねても綺麗な人に共通するあるモノとは
今回は、年齢を重ねても綺麗な人や元気な人が共通して持っている
「あるモノ」についてお話します。
皆さんの周りにいわゆる美魔女と言われる方はいますか?
美魔女とまではいかないまでも、
「いつまでも若いなー」
「40歳超えてるのに肌がつやつやだなー」
などと、年齢よりも明らかに若い人っていますよね?
なぜその方達は、年齢に負けずいつまでも若いままなのでしょうか?
高いエステに通ってる。
いいものを食べてる。
よく寝ている。
などと色々と考えられそうですが、
実はこれ、予防医療的には答えが出ています。
実は、このいわゆる美魔女と呼ばれる方や
実年齢よりも若くみられる方には、そうでない方に比べて
体の中の「あるモノ」が多いことがわかっています。
逆にその「あるモノ」が少ない方は、
年齢よりも老けて見えてしまう可能性もあります。
加齢による肌トラブルや、体力の衰えなどを
「どうせ年だし」と諦めていませんか?
まだ諦めるのは早いです!!!!!
医療技術は進歩しており、
人間の体のことも少しずつわかることが増えてきました。
体の中に「あるモノ」を増やして若々しく綺麗な自分を取り戻しましょう!
そして、この「あるモノ」とはずばり、
マザーホルモン
通称、若返りホルモンです。
今日はそのマザーホルモンについてお話していきたいと思います。
このマザーホルモン実は予防医療業界では常識なんですが、
一般の方は知らない方が多いので今回はコラムにまとめてみました。
\\年齢を重ねても綺麗な人に共通するあるモノとは//
●そもそもマザーホルモンとは?(特徴や性質)
マザーホルモンの正体はDHEAというホルモンです。
※魚の油に入っているDHAとは違いますから注意してくださいね。
DHEAは、デヒドロエピアンドロステロンという
ヒトの体内に存在するホルモンで、主に副腎という臓器から出ています。
ちなみに副腎とは左右の腎臓の上にある小さな臓器で、
主にホルモンなどを作っている大事な臓器です。
DHEA(マザーホルモン)は男性ホルモンや女性ホルモンをつくる材料になりますが、
それ以外にもさまざまな働きを持つことが報告されています。
主に期待できる美容効果は
・皮膚のシミ、タルミが改善する
・筋力を保ちスタイルを維持する
・ストレスを和らげて、モチベーションを向上させる
・脳のパフォーマンスを維持、向上させる
・更年期障害によるイライラや体質改善に有効
・コレステロールや中性脂肪を調節して脂肪をつきにくくする
・不妊症を改善する
・性的欲求を高める
などアンチエイジングやダイエット効果もあり、
通称若返りホルモンとも呼ばれます。
他にも病気の予防にも大きな影響を与えますが、
これはまた次の機会に解説していきます。
分泌量は女子高生あたりから急激に高まり20代でピークを迎えます。
その後30歳あたりから急激に減少し、40代ではピーク時の約半分、
80代ではなんと5%程度しか分泌されなくなってしまいます。
●マザーホルモンがあることのメリット
マザーホルモンがあると、
先ほど解説したアンチエイジング効果で見た目が若いです。
肌のツヤもよく、筋肉も維持でき脂肪もつきにくいのでスタイル抜群です。
さらに糖尿病や肥満などの生活習慣病の予防にもなります。
マザーホルモンが出ているヒトは生命力に満ち溢れ生き生きしています。
男性でも女性でも、マザーホルモンが出ていると魅力的に見えるんです。
●マザーホルモンの注意点
「そんなにすごいならサプリや注射で体に入れてしまえばいいのではないか?」
ごもっともな意見です
確かにここまで見ると魔法のホルモンのような印象をうけるかもしれませんが、
このマザーホルモン通称若返りホルモンにも注意点がいくつかあります。
DHEA(マザーホルモン)をサプリメントなどで摂ると、
過剰になることがあります。
そうすると毛が濃くなったり、顔の皮脂が増えてテカテカになったり、
にきびなどの皮膚症状が現れることがあります。
これは、男性ホルモンが過剰に作られることによって生じます。
DHEA(マザーホルモン)はその強力な効果により、
国際オリンピック委員会(IOC)ではDHEA(マザーホルモン)を
筋肉増強剤の一つとして、ドーピング薬物の対象にしている程です。
したがってプロのアスリートなどは使用できません。
また、乳癌・前立腺癌・卵巣癌患者の方も
ガンの進行を早める恐れがあるため摂取はおすすめしません。
また30歳以下の若者や妊娠している方の摂取も過剰になる恐れがあります。
そのくらい強力な成分なので絶対に自己判断での購入や使用はやめてください。
●どうすればマザーホルモンは増えるの?
とはいえエネルギッシュな日々を送ったり、
魅力的になるためにも無視できないホルモンなので、
ここからは安全にマザーホルモンを増やす方法をお伝えしていきます。
●ストレスコントロール
まずはDHEA(マザーホルモン)を減らさないことが重要です。
DHEA(マザーホルモンは
ストレスに対抗する「抗ストレスホルモン」でもあります。
ヒトはストレスを受けると、
副腎からコルチゾールというホルモンを出します。
コルチゾールは戦うときに分泌されるホルモンで
血圧や血糖値を上げ、身体を戦闘モードに切り替えてくれます。
コルチゾールが増えるとDHEA(マザーホルモン)も増えて
バランスを取ろうとします。
このバランスが凄く大切で、
過度なストレスが続くとコルチゾールが過剰に分泌し続け、
副腎が疲れてDHEA(マザーホルモン)も出せなくなってしまうんです。
この状態を副腎疲労といいます。
なので、もしあなたが
「辛くて楽しくない仕事」
「無理をしながら保っている人間関係」
など、重いストレスを感じる毎日を送っている場合は、
まずはそれを抜け出すことをおすすめします。
健康よりも大事なものはありません。
まずは自分がなににストレスを感じているかを把握することが大事です。
●運動
それでもDHEAが減っているときは増やすよう働きかける必要があります。
DHEAを増やすのに効果的なのは運動です。
とくに下半身の筋肉、つまり太ももやふくらはぎを中心に、
軽い負荷のかかる程度の運動が、DHEAを増加させるのに有効といわれています。
残念ながらウォーキングなど、
ただ歩くだけではDHEAを増やす効果はあまり期待できません。
ウォーキングをするなら、坂道を選んだり、階段を利用するなど
負荷を加えることを意識しましょう。
途中で速歩きやジョギングを加えるなど
“単なる散歩ではない歩き方”をすることをお勧めします。
また、1日5分程度の軽い筋力トレーニングも、
DHEAの分泌を促すと言われております。
しかし、「運動をしなきゃいけない」などと考えすぎると
かえってストレスがたまってしまいます。
さらに、激しい運動自体もストレスになります。
単にDHEAを増やすだけでなく、ストレス解消させることも考えて
適度な運動を行う必要があります。
そのためには、ジョギングやサイクリング、ヨガや水泳など
自分が“苦痛なく楽しく続けられる運動”を見つけることが重要です。
●食事
食事でDHEAを増やす方法もあります。
ヤムイモを取ると効果的です。
ヤムイモは、ヤマノイモ科の食用イモで熱帯から温帯にかけて
世界中で約700種類が存在しています。
日本では自然薯や長芋がヤムイモの一種です。
これまでの研究で、自然薯にはDHEAが含まれていることがわかっています。
100M走世界記録保持者のウサインボルトは
ヤムイモを食べていたことであの驚異的な走りができたとも言われております
●サプリメント
DHEAはサプリで補うことができます。
しかし、先ほども言ったようにDHEAをサプリメントで補う際は
必ずきちんと検査を行い、専門医の指導のもとで使うようにしてください。
とはいえ日本ではDHEAを含む製品は医薬品とみなされるため、
店頭での販売・購入は出来ません。
●自分の中にマザーホルモンがあるかどうか調べる方法
DHEAは血液、唾液、尿検査で調べることができます。
やっているクリニックは少ないですが、
私がやっている銀座予防医療クリニックでも検査を行うことは可能です。
もし自分の体を詳しく知りたい方がいれば当院のHPから問い合わせをしてみてください。
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人間は誰しもが歳をとります。
機能が低下します。
劣化していきます。
これは人間だけではなく家電やモノもそうです。
しかし道具を大事にすれば長く使えるように
人間の体も定期的なメンテナンスをすることによって、
いつまでも高いパフォーマンスを維持することができるんです。
「私はもうおばさんだから」
「俺はもう歳だから」
と諦めるのではなく、
「どうすればいつまでも元気に過ごせるか」を考えて実践していきましょう。
予防医療を通して、私も皆さんのお手伝いができればと考えています。
※本コラムはYouTubeでも閲覧できます。
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