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コラム

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45歳からの正しい体のケア

今回は、「45歳からの正しい体のケア」についてお話しします。

私が院長を務める銀座予防医療クリニックでは、
40代~50代の女性がアンチエイジングやホルモンバランスについて
ご相談に来る方がほとんどです。

その中で特に多い相談が

「最近以上に汗をかく」
「体が暑い」
「心臓がドキドキする」
「だるくて何もやる気が起きない」
「夜に目が覚めたりして熟睡できない」
「ささいなことでイライラしてしまう」

といった内容です。

最近こういった症状が辛くて日常生活に支障をきたしているという方は
もしかしたら「更年期障害」かもしれません。

これは男性にも言えることですが、40代~50代とは
人間の体がいろいろと変化するタイミングでもあります。

その変化するタイミングで正しいケアを知っている人と知らない人とでは
将来の病気のリスクや、パフォーマンスが大きく変わります。

まだそういった症状がない方でも、
女性なら今からやっておくべきケアというものもあります。

私がアドバイスを行なった女性の方からは
しっかりとケアを行ったところ以前と比べ段違いに体の調子が良くなった
という嬉しい声も頂いています。

ですので今回は、
私がクリニックにいらっしゃる方に実際に行っているアドバイスを
【45歳からするべき更年期障害や体の正しいケア】と題して
お話ししたいと思います。

\45歳からするべき更年期障害や体の正しいケア/

▼更年期障害の原因

さて早速ですが、なぜ更年期障害が起きてしまうのか?

まずはそのメカニズムについて簡単に解説したいと思います。

更年期障害は、年齢を重ねるごとに卵巣の働きが衰えて
女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が
急激に減少することで起こります。

エストロゲンの分泌量が減少すると、
今までエストロゲンによって調節されていた
身体の色々な機能がうまく働かなくなります。

さらに、エストロゲンが低下すると脳は卵巣に対して、
もっと女性ホルモンを出すように信号を送ります。

しかしその時に、信号が周囲の脳に不要な刺激を起こしてしまうことで、
自律神経の調節がうまくいかなくなります。

つまり、女性ホルモンの急激な減少に身体がついていけず、
神経の調節がうまく行かなかったり心身の不調が起こりやすくなります。

そのような状態は人によって個人差は有りますが、
特に日常生活にまで影響を及ぼす状態を更年期障害と呼び治療を必要とします。

ちなみに女性は更年期になると、
生活習慣病になる確率が急に上昇することを知っていますか?

ここでも女性ホルモンの減少が深く関わっています。

女性ホルモンには、血液中のコレステロールや中性脂肪を低く抑えたり、
骨の代謝において、新しい骨の形成を促進させる働きがあります。

女性ホルモンが減少していく更年期には、こうした働きが弱まっていくため、
生活習慣病の引き金となる「動脈硬化」や、骨量減少による「骨粗鬆症」に
なりやすいのです。

▼45歳からの正しい体のケア

それではどうすれば更年期障害の症状を緩和することができるのか?

やって頂きたいことは3つです。

1.運動

運動は更年期障害にも有効だということがわかっています。

アメリカのメイヨークリニックによると、
運動を続けることで様々な治療効果が得られるというデータがあります。

運動習慣のある女性だけでなく、これまで運動をしてこなかった女性に対しても、
運動は沢山の恩恵をもたらします。

ウォーキングなどの有酸素運動を週に150分行い、
週に2回の筋力トレーニングを行うと効果的です。

毎日夕食後に30分のウォーキングをする習慣を身に付けましょう。

ウォーキングの後に腕立てなどの筋力トレーニングを行うと
ダイエット効果もありオススメです。

更年期の女性は、筋肉が減少し内臓脂肪が増加しやすいです。

運動は筋肉の減少と体重の増加を防ぎます。

運動によって体重を適正にコントロールすると、高血圧が改善し
動脈硬化の進行を抑えられます。心筋梗塞や脳卒中を予防するのに効果的です。

運動には体脂肪を減らし、がんの原因になるホルモンを減らしたり、
免疫機能を改善する効果があります。

運動を続けている女性では乳がんの発症が減少するという結果も報告されています。

閉経を迎えた女性は、エストロゲンが減少し骨量が減りやすいです。
運動をすることで骨に刺激が伝わり、骨の量と質が改善し丈夫になります。

更年期では心と体に不調があらわれやすくなりますが、
運動によってストレスを解消でき、心の健康を保ちやすくなり、
睡眠の改善にもつながります。

このように運動はあらゆる部分で効果を発揮します。

2.食事

これも私が毎回お伝えしていることですが、食事はたんぱく質をよくとりましょう。

と言っていますが更年期には大豆がオススメです。

大豆にはイソフラボンが入っており
ホットフラッシュ(更年期障害による、ほてり・のぼせ)などの症状を
緩和してくれます。

大豆イソフラボンを多くとっている人は、
ホットフラッシュが見られにくいという報告もあります。

これは大豆イソフラボンの構造がエストロゲンとよく似ており、
不足したエストロゲンに代わってその受容体と反応し、
補足的に働くために更年期が楽になると考えられています。

さらにイソフラボンは、肌の調子を整える「美肌ホルモン」である
エストロゲンの働きを補い、若々しい肌をサポートしてくれます。

肌の弾力を保つ「コラーゲン」を増やして、ハリを保つ働きがあるほか、
細胞の新陳代謝を高めて肌の再生を促進するので保湿力もアップします。

近年、イソフラボンが癌予防に効果のあることが明らかになってきています。

乳癌・子宮癌・卵巣癌の発生率は、
大豆製品を多くとる日本や中国のほうが欧米よりも低く、
イソフラボンの摂取量とガンの発生率とは、何らかの関係があると考えられています。

3.ホルモン補充

日常生活に支障をきたしてしまうような方で、
最速で効果を出したいという方は1番手っ取り早い方法で
ホルモン補充療法というのがあります。

ホルモン補充というと、
自然の流れに反する方法のように思われ抵抗のある方もいますが、
崖からまっさかさまに落ちていくようなホルモンの変化(図)に対して
クッションを差し出してゆるやかに着地させていくような方法だと
イメージしていただくとその治療本来の意味も理解しやすいと思います。

日本ではまだあまり普及していませんが、
欧米の女性の約半数がこの治療を受けており、
意識の高い方を中心に口コミで広がっております。

ホルモン補充療法の目的は、
急激に減少するエストロゲンを必要最小限で補充することです。

しかし、エストロゲンだけを補充すると、
子宮からの出血や乳房のはりなどの副作用を伴うことが多いため、
それを防ぐために黄体ホルモン(プロゲステロン)という、
もう一種類の卵巣ホルモンを併用して実施していきます。

この2種類のホルモンを補充していくのが基本的な方法ですが、
どのように組み合わせて使用していくのかは年齢や閉経の有無などによって
変えていきます。

「なるほど!じゃあ病院でホルモン剤を処方してもらおう!!」

という方はちょっと待ってください。

ホルモンなら何でも良いというわけではありません。

使うなら天然ホルモンまたはナチュラルホルモンにしてください。

ここで使用している「天然」や「ナチュラル」とは、
「ヒトが体内で作るホルモンと化学構造が同じホルモン」という意味です。

保険適用の更年期障害治療に使用される「合成ホルモン剤」は、
体内のホルモンに似せた薬剤であるため、同じような働きをするものの、
化学構造式が違うために異なった作用があります。

そのため、人によっては体が拒否反応を示したり、代謝がうまくいかないなど、
副作用の原因となることがあります。

さらに決定的だったのが2002年、
アメリカで行われたWHIという心血管疾患や乳癌などの発症予防効果をみる
大規模なホルモン療法に関する研究が中間報告とともに中止されました。

その理由は、ホルモン療法をうけた人達に
心血管疾患・乳がんなどの増加が認められたためです。

これに使われたのが合成ホルモンでした。

このように合成ホルモンには副作用の心配があり、使用はオススメしません。

ホルモン補充は魔法の効果を発揮しますが、
使い方を間違うと恐ろしい結果を招くことがあります。

しかし上手に使うとその効果は絶大です。

まずあらゆるリスクを下げることができます。

例えば

子宮がんリスク低下・卵巣がんリスク低下・乳がんリスク低下・心血管リスク低下・大腸がんリスク低減

などの効果が期待できます。

そして更年期障害の症状の代表格といった

ホットフラッシュ・寝汗・疲労感・記憶力低下・無気力感・性欲低下・骨粗しょう症

などの改善も期待できます。

また嬉しいことに

・皮膚コラーゲン維持
・筋肉維持
・代謝向上
・皮膚水分維持

などの美容効果もありますので、
更年期障害の症状がない方も使用されている例もあります。

もし今回の話を聞いてホルモン補充について
興味が出た方は必ず一度専門家に相談してください。

ポイントは「天然ホルモン、ナチュラルホルモン」を使用する
クリニックを選ぶということです。

もちろん私が院長を務める銀座予防医療クリニックは
全て天然ホルモンを使っています。

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歳を重ねるにつれて体が劣化してしまうことは仕方のないことですが、
歳のせいにして諦めてしまうのはもったいないです。

日々の日常生活や自分に合ったホルモンを体内に補充することで
以前と変わらないどころか、以前よりもパワーアップした人を私は何人も知っています。

高いパフォーマンスを維持することは可能ですので、是非実践してみてください。
当院のホルモン補充療法詳細はこちらです。