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健康診断で「異常なし」なのに、不調が続く理由

健康診断で「異常なし」なのに、不調が続く・・・・

―― それは「気のせい」ではありません。

「健康診断では「異常なし」と言われた」
「血液検査の数値も基準範囲内」
「画像検査でも特に問題は見つからない」

それにもかかわらず、
・朝から疲れが抜けない
・眠っても回復した感じがしない
・集中力が続かない
・なんとなく体調が安定しない

こうした状態が続いている方は、決して少なくありません。

多くの場合、このような不調は
「年齢のせいでしょう」
「ストレスですね」
「もう少し様子を見ましょう」
と言われて終わってしまいます。

そして次第に、
「自分の感じている不調は、気のせいなのかもしれない」
と、自分自身の感覚を疑うようになります。

しかし、結論からお伝えすると、
その不調は“気のせい”であることの方が、むしろ少ないのです。

健康診断が見ているのは「病気の有無」

まず大切なのは、
健康診断が「悪いもの」だという話ではありません。

健康診断は、
明らかな病気を早期に見つけるための検査として
非常に重要な役割を果たしています。

・重度の糖尿病
・明確な肝機能障害
・腫瘍や器質的異常

こうした「はっきりした異常」を見逃さないためには、
健康診断はとても優れた仕組みです。

ただし、ここで一つ重要なポイントがあります。

それは、
健康診断は「病気かどうか」を見る検査であって、
「今の身体の状態」を細かく評価する検査ではない
という点です。

「異常なし」と「健康」は同じではない



医療の現場では、
「異常なし」という言葉がよく使われます。

しかしこの言葉は、
「完全に健康で、何の問題もない」という意味ではありません。

正確には、
今回行った検査項目において
明確な“病気”を疑う所見は見当たらない
という意味です。

言い換えれば、
“今すぐ治療が必要な病気は見つかりませんでした”
という状態です。

一方で、
・疲れやすさ
・回復力の低下
・自律神経の乱れ
・慢性的な炎症
・身体の適応力の低下

こうした変化は、
健康診断の多くの項目では評価されません。

そのため、
・数値は正常
・でも本人はつらい
というギャップが生まれます。

不調は「病気になる前」から始まっている

多くの方が誤解しているのは、
不調=病気だと思ってしまうことです。

実際には、

1.身体のバランスが少しずつ崩れる
2.回復力が落ちる
3.疲れやすくなる
4.不調を感じるようになる
5.数値に異常が出始める
6.病名がつく

という段階を経て、病気は進行していきます。

健康診断が捉えるのは、
主に5や6の段階です。

しかし、本人がつらさを感じ始めるのは、
2〜4の段階であることがほとんどです。

つまり、
「異常なし」と言われる段階でも、
身体の中ではすでに変化が起きている
ということです。

なぜ「年齢のせい」にされやすいのか



40代、50代、60代になると、
不調があると「年齢のせい」と言われることが増えます。

確かに、年齢とともに身体は変化します。

しかし、
・同じ年齢でも元気な人がいる
・年齢以上に衰えを感じる人がいる
この差は、単に年齢だけでは説明できません。

本当の違いは、
・身体がどれだけ回復できているか
・ストレスにどれだけ適応できているか
・バランスを取り戻す力が残っているか

こうした**「状態の違い」**にあります。

ところが、この「状態」は
一般的な検査ではほとんど評価されません。

その結果、
説明がつかない不調は
「年齢」「体質」「ストレス」
という言葉で片づけられてしまうのです。

「測られていないもの」は、存在しないことになる

医療はこれまで、
測定できるものを中心に発展してきました。

数値、画像、明確な異常。

それらは非常に大切です。

一方で、

・回復力
・反応性
・自律神経のバランス
・全体の調和

といった要素は、
長い間「測れないもの」とされ、
十分に扱われてきませんでした。

しかし、
測られていないからといって、
存在しないわけではありません。

むしろ、
不調の多くは「測られていない領域」から始まる
というのが、臨床の現場で実感される事実です。

予防医療が大切にしている視点

私たちが行っている予防医療では、

・病名があるかどうか
・数値が基準内かどうか

だけでなく、

・今、身体はどんな状態にあるのか
・どこに負担がかかっているのか
・回復する余力はどれくらい残っているのか

という視点を大切にしています。

これは、
「今すぐ病気ではないから大丈夫」
という判断とは、少し違う考え方です。

“今は病気ではないが、このままでは不調が続く可能性がある”
という段階で身体を理解し、整えていく。

それが、予防医療の基本的な考え方です。

不調は、身体からのサイン

最後に、最もお伝えしたいことがあります。

それは、
不調は、身体が発している大切なサインである
ということです。

「気のせい」でも
「甘え」でもありません。

今の生活、今の負荷、今の状態では、
少し無理がかかっていますよ、
という身体からのメッセージです。

そのサインに耳を傾け、
必要であれば、
病名がつく前の段階から身体を見直す
それが、将来の健康を守ることにつながります。

もし上のような不調について気になる点があれば、お気軽にご相談下さい。
>Web予約はこちらから

次回は、
「血液検査の数値が正常でも、身体の状態は正常とは限らない理由」
について、もう少し具体的にお話ししていきます。