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コラム

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「年齢のせい」にされがちな症状の裏側

―― 本当に“年齢だけ”が原因なのでしょうか

外来でとてもよく聞く言葉があります。
「それは年齢のせいですね」

言われた側も、どこか納得しきれないまま、
「そういうものなのかな」と受け止めてしまう。

たしかに年齢とともに身体は変化します。

回復力も、適応力も、若い頃と同じではありません。

しかし臨床の現場では、同じ年代でも
• とても元気な人
• 不調が重なっている人
• 老化が急速に進んでいる人
がはっきり分かれます。

もし原因が「年齢だけ」なら、
ここまで差は出ないはずです。

では、この差はどこから生まれるのでしょうか。

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年齢は“原因”ではなく“背景”

まず整理しておきたいのは、
年齢は原因ではなく背景であるという考え方です。

たとえば、
• 血圧が上がる
• 疲れやすくなる
• 回復が遅くなる
• 眠りが浅くなる
• 代謝が落ちる

これらは年齢と相関します。

しかし、相関があることと、
原因であることは同じではありません。

実際には、
• 炎症の蓄積
• 自律神経の緊張
• ホルモン調整の乱れ
• ミトコンドリア機能低下
• 栄養バランスの偏り
• 腸内環境の悪化
• 慢性ストレス
といった調整システムの変化が背景にあります。

年齢は、それらが表面化しやすくなる時期、
という位置づけの方が正確です。

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「年齢のせい」と言われやすい代表症状

次のような症状は、
特に「年齢ですね」と言われやすい傾向があります。

• 慢性疲労
• 睡眠の質低下
• 集中力低下
• 記憶力の衰え
• 体重増加
• 筋力低下
• 冷え
• むくみ
• 気分の落ち込み
• 性機能の低下
• 回復の遅れ

しかしこれらはすべて、
調整ネットワークの不調サインでもあります。

年齢による自然変化と、
調整不全による変化は、
見た目が似ているだけです。

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身体は「調整システム」で動いている

私たちの身体は、
• 自律神経
• 内分泌(ホルモン)
• 免疫
• 代謝
• エネルギー産生
• 炎症制御
といった調整システムによって維持されています。

若い頃は、この調整力に余裕があります。

しかし、
• ストレス
• 睡眠不足
• 食事の質
• 環境毒素
• 慢性炎症
• 心理的負荷
が重なると、
調整余力が削られていきます。

すると、
「年齢相応以上の衰え」
が現れます。

これは年齢ではなく
調整力の低下です。

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「正常値」でも起こる年齢様症状

ここで以前の内容とつながります。
• 検査は正常
• 病気ではない
• しかし調子が悪い

この状態は、まさに
調整システムの疲労
です。

血液検査は
病的異常を見つけるには優れていますが、
• 回復力
• 適応力
• 神経バランス
• エネルギー余力
までは評価できません。

そのため、
「異常なし」

「年齢のせい」
という説明になりやすいのです。

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老化速度には“個人差”がある

暦年齢は同じでも、
• 生物学的年齢
• 機能年齢
• 回復年齢
は異なります。
これは研究でも臨床でも確認されています。

老化のスピードを左右する要素には、
• 炎症レベル
• 酸化ストレス
• ミトコンドリア機能
• 自律神経バランス
• ホルモン適応力
• 栄養状態
• 腸管バリア機能
などがあります。

つまり、
老化は一律ではないのです。

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「年齢のせい」で止まるか、「状態を見る」か

ここで分岐が生まれます。

年齢のせいで終わる場合
• 対策なし
• 経過観察
• 我慢
• 生活の質低下

状態を評価する場合
• どこに負担があるか
• どこが過緊張か
• どこが低下しているか
• 何がブレーキになっているか
を特定できます。

すると、
• 改善可能な領域
• 整えられる要素
• 回復できる部分
が見えてきます。

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不調は“年齢”ではなく“信号”

予防医療の視点では、
不調は老化ではなく
信号です。

• 調整余力が減っている
• 炎症が蓄積している
• 神経が過緊張
• エネルギー不足
といった状態のサインです。

信号を「年齢」で片づけるか、
「状態」として読むか。

ここで医療の質が変わります。

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おわりに:年齢は止められないが、状態は整えられる

年齢は誰にも止められません。

しかし状態は整えられます。
• 反応性
• 回復力
• 神経バランス
• 炎症トーン
• エネルギー余力

これらは評価し、調整できます。

「年齢のせい」と言われた症状の中には、
まだ整えられる領域が多く存在しています。

そこに目を向けることが、
予防医療の第一歩です。