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コラム

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予防医療はなぜ“早すぎる”方が良いのか

― 病気になってからでは遅い、本当の理由

予防医療の話をすると、よく言われる言葉があります。

「まだそこまでやらなくても大丈夫だと思います」
「もう少し年齢が上がってから考えます」
「症状が出たら受けます」

とても自然な感覚です。

医療はこれまで「病気になってから受けるもの」だったからです。

しかし予防医療の立場から見ると、
このタイミングは逆になります。

予防医療は、“まだ早い”と思う時期が最も価値が高い。

今日はその理由を整理します。

病気はある日突然できるわけではない

多くの人は、病気を「発生イベント」として捉えます。

昨日までは健康。
今日から病気。

しかし実際の身体の中では、
そのような急激な切り替わりはほとんど起きません。

多くの場合は、
1️⃣ バランスの乱れ
2️⃣ 調整力の低下
3️⃣ 慢性炎症
4️⃣ 回復力の低下
5️⃣ 機能低下
6️⃣ 数値異常
7️⃣ 病名確定

という長い前段階があります。

予防医療が対象にしているのは、
この①〜⑤の段階です。

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症状が出る頃には「余力」が減っている

症状はサインですが、
同時に「余力低下の結果」でもあります。

例えば、
• 疲れやすい
• 回復しない
• 眠れない
• 代謝が落ちる
• 太りやすい
• 集中できない

こうした症状が出る時、身体ではすでに
• 調整余力低下
• 神経緊張持続
• エネルギー不足
• 炎症蓄積

が起きています。

つまり、
症状はスタートではなく“後半サイン”
なのです。

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早期介入ほど「小さな調整」で済む

ここが非常に重要です。

身体の乱れは、初期ほど
• 修正が小さくて済む
• 介入が軽くて済む
• 回復が早い
• コストが低い
• 負担が少ない

という特徴があります。

一方で進行すると、
• 介入量が増える
• 治療期間が長くなる
• 多面的対応が必要
• 反応性が下がる
• 再発しやすい
となります。

これは歯科に例えると分かりやすいです。

• 初期虫歯 → ケアで止まる
• 進行虫歯 → 削る必要
• 重度 → 神経治療

身体も同じです。

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予防医療は「異常が出る前」を扱う医療

一般医療は
異常が出たら治療
が基本設計です。

予防医療は
異常が出る前に整える
が基本設計です。

ここで必要なのは、
• 病名ではなく状態を見る
• 数値ではなくパターンを見る
• 結果ではなくプロセスを見る
という視点です。

だからこそ、
早い段階での評価が意味を持ちます。

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若い人ほど差が出る理由

「まだ若いから大丈夫」
は半分正しく、半分誤りです。

若い人は確かに回復力があります。

しかし同時に、
生活習慣の影響が蓄積し始める時期
でもあります。

ここでの介入は、
• 老化速度を変える
• 慢性炎症を抑える
• 神経緊張を減らす
• 代謝効率を保つ
• ミトコンドリアを守る
といった長期的効果を生みます。

これは後から取り戻すより
はるかに効率的です。

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「まだ困っていない人」ほど価値が高い

予防医療で最も改善効率が高いのは、
まだ強く困っていない人
です。

理由は明確で、
• システムが壊れていない
• 調整余力がある
• 反応性が高い
• 回復が速い
からです。

これはトレーニングと同じです。

体力がある人の方が
調整に反応します。

身体も同じです。

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治療反応性は時間とともに低下する

臨床で強く感じるのは、
介入が遅いほど反応が鈍くなる
という事実です。

慢性炎症が長期化すると、
• 神経が固定化
• 代謝が固着
• 睡眠障害固定
• ホルモン適応低下
• 回復システム疲弊
が起こります。

すると、
• サプリが効かない
• 点滴の反応が弱い
• 睡眠が改善しない
• 食事療法が効きにくい
となります。

これは“治療が弱い”のではなく、
身体の反応性が低下しているのです。

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予防医療は「未来の医療費」を下げる

予防医療はコストが高いと思われがちですが、
長期的には逆です。

• 病気治療コスト
• 服薬継続
• 入院
• 機能低下
• 介護リスク

これらを考えると、
早期の状態評価と調整の方が圧倒的に軽い。

予防医療は
未来の医療費を前倒しするのではなく、
未来の医療費を減らす医療です。

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「早すぎる」は存在しない

予防医療の現場では、
よくこう言います。

早すぎたという失敗はほぼない
遅すぎたという後悔は多い

状態評価は、
身体にダメージを与えません。

しかし放置は、
確実に時間を進めます。

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おわりに:予防とは“前倒しの知性”

予防医療とは、
• 恐怖で動く医療ではなく
• 数値で脅す医療でもなく
理解して先に整える医療です。

不調が出てからではなく、
数値が崩れてからではなく、
病名がついてからではなく、
「まだ大丈夫」な時に見る。

ここに最大の価値があります。